高校・大学編から続きまして、今回は私がアメリカ留学から日本へ戻り、どのように就活し、社会人になり、そして駐在員に選ばれたかの経緯を「イギリスで20代女子でも駐在員になった経緯2(就活・社会人編)」として書かせていただきました。私の進んだ道はあくまでも一例にすぎませんが、皆さんの将来のキャリアのヒントに少しでもなれば幸いです。
ちょっと遅れて就活開始
大学3年生の夏頃からスタートした交換留学生活を終えて、日本に帰国したのは大学4年生の5月頃でした。アメリカのタームは日本と異なっており2学期制の場合は9~12月と1~5月に分かれています。日本の新学期は4月に始まるので、私が日本の大学4年生をスタートしたのは1か月遅れとなりました。
その年によって就活のエントリー解禁や内定時期は変わってくると思いますが、私の年はラッキーなことに4月エントリー解禁でした。説明会参加や面接は1か月遅れましたが、事前にウェブでエントリーできるものは、4月解禁の時点でアメリカの大学の図書館から履歴書などを提出できましたので、それほど学期が異なることでの打撃はありませんでした。
大学4年生の時期に丸々留学する人は、在学を1年延長する人もいるみたいです。ただ、払う学費が増えてしまうので、留学時期は要チェックです。
参加してよかった就活イベント
今年はコロナの影響でオンライン面接など、形態が変化しているかもしれませんが、私が参加してよかったと思ったイベントは「マイナビ国際派就活EXPO」とCFNの日英バイリンガル就職イベント「東京サマーキャリアフォーラム」です。
これらのイベントは海外経験がある人が対象ですが、このようなイベントに出展する企業は海外に目を向けていることが予想できますので、出展企業に別のアプローチでエントリーしてみるのも手かもしれません。私はこのイベントで事前に会社を調べて、興味ある企業の面接や説明会を予約して挑みました。実際にここへ出展していた会社に入社することにもなりました。
また、就活への意識が高い人はアメリカの大学在学中にボストンで開催されるキャリアフォーラムに学校を休んででも参加するという人もいるみたいです。多くの大企業や有名企業とアメリカの優秀な学生を結ぶことのできるイベントだと聞きました。近ければいいのですが、アーカンソーという、ど田舎からの移動も大変だし、大学の授業に集中したかったので私は参加しませんでした。機会がある方は行ってみるといいかもしれません。
企業選びで注目したところ
四季報で業績をチェックしたり、株主への説明資料を読むことが会社の良し悪しを判断するのにはいいかもしれません。それに加え私が個人的に注目したことは…
- 企業研究をして、その会社に海外の支店や仕事があるか確認(まずチャンスがある会社か知るため)
- 転職サイトで口コミを確認(退職者からリアルな声が聞けるため)
- 口コミサイトで女性働きやすさを確認(長い目で女性に良い会社か知るため)
元々は駐在員としてというよりは、将来的に海外で働けるよう、英語を使える環境と海外で通用する専門性の高い職種に携われる会社、また、大学の専攻が情報技術よりだったので、IT企業に基本的に絞ってエントリーをしました。日本のIT企業は文系の学生も受け入れる傾向があり、とても敷居が低いと思います。海外のIT企業へ直接応募する場合は少なくとも理系の学位は必要です。ITにアレルギーや勉強が大嫌いな人以外は、日本のIT企業はお得な感じがします笑
また、会社の規模ですが、大きければいい、という訳ではないかもしれません。私は20代という若さで駐在員となりましたが、会社の中ではもちろんベテランの人が沢山おり、中堅社員の人のほうが、経験知識は豊富で海外に派遣される可能性は高く、大きい会社だとその競争率はより高くなるのでは?と勝手に思っています。めちゃめちゃ優秀若手社員になれるなら、どこでも大丈夫だと思いますが笑
あとは社員の平均年齢が低い会社だったり、英語だけできていれば海外派遣のチャンスがあるなど、会社によって条件は違うと思いますが、私の会社は社員1000人の中小企業で、1社員の声が届きやすいと感じました。
入社してから心がけたこと
無事新社会人として会社で働き始めることとなり、駐在員になるまでに自分が心がけたことをここからお話します。
- まずは声を上げること、アピールはシンプルに
- 仕事は背伸びと奪う気持ちで
- 海外プロジェクトに関わること
1.まずは声を上げること、アピールはシンプルに
無事新社会人として会社で働き始めることになり、新入社員研修が始まりました。配属のプロセスは会社によって違うと思いますが、私の会社はキャリア面談の希望を含めて配属先が決定する仕組みでした。
就職活動の面接を経験している方は自己PRなどは嫌というほどやった方もいるかもしれません。私が自分をアピールするときに心がけていたことは、相手に情報を詰め込みすぎないこと。一番伝えたいことを繰り返し、または言い換えて説明することが大事だと思います。
私は「海外経験があることを活かし海外のプロジェクトに関わりたい」ということをブレずに何度も伝えていました。おそらく、人事の人も、「相当海外のことやりたいんだな」と思ったと思います笑
もちろん仕事の内容などにもよるかもしれませんが、自分のやりたいことと会社の仕事との妥協点がみつかったら、どんどんアピールしたらいいと思います。また、相手に伝わること、記憶に残っていることは本当にわずかなので、できる限りシンプルに自分をブランディングして行けたらいいと考えていました。
悪い例ですが、同期の中に「やりたくないことリスト」と「やりたいことリスト」をぜーんぶキャリア面談で話した人がいたらしく、配属先の役員の方と接する機会があったのですが、「配属を受け入れる側として、あまりにも、やりたくないことが多いとマイナスだし、本当に希望する仕事が全然伝わってこなくて…」と愚痴っぽく言っていました。
2.仕事は背伸びと奪う気持ちで
まず、一番最初に配属されたプロジェクトは、アピールした甲斐あって、英語を使いながら、アジア拠点のお客さんへサービスを提供するプロジェクトを担当することになりました。
私はとにかく早く技術を身につけて海外に行きたかったので、右も左もわからないけれど、分かるものは率先して仕事を引き受けました。
よく「視座を上げて取り組むといい」と聞いたことがありますが、私が心がけていたのは、たとえば「もし自分がマネージャーだったら」「もし上司だったら」を常に頭に描いて、やれる仕事を猛スピードで増やしていきました。
与えられた仕事をこなすのではなく、「次これ頼まれるだろうな」「自分が上司だったらこれを部下に頼むだろうな」を先回りして準備したりしていました。そうすると、次のステップに上がるのはハードルがとっても低くなります。
私の仕事ぶりをみて、どんどん仕事は舞い込んでくるようになりました。時には仕事が増えすぎることもありましたが、自分から吸収する意欲があればそこまで辛くありませんでした。
また、「自分が海外で働くなら」とイメージして、海外の転職サイトの応募条件の欄で自分の取得すべき資格などをチェックして、自己学習、自己投資もしていました。
3.海外プロジェクトに関わること
私がイギリスの駐在員に選ばれた大きな理由は、事前にヨーロッパのプロジェクトに携わっていたことだと思います。
今ではコロナでウェブ会議が主流になっていますが、私はヨーロッパの案件にリモートで新規プロジェクトの提案をしたり、資料の説明をしたりして、駐在の話が出る数年前から駐在先の仕事やお客さんを知っていたことが、駐在員となるきっかけになったと思います。派遣する側も事前知識があれば安心して人を決められますしね!
なので、もしチャンスがあるなら、できる限り自分の行きたい国と関わるお仕事に携わったり、海外に繋がるコネクションを広げておくと、スムーズに駐在員に選ばれると思うのです。
会社の中でも知っている人が沢山いた方が、仕事で困ったときに質問できる人も増えるので、コネクションは多いに越したことはないと思います。私はなるべく社内イベントに参加したりしていました。
なので、私にとって駐在先で仕事をすることは、今までの延長だったので、これまでの積み重ねが本当に大事だったと実感します。
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以上です。読んでいただき、ありがとうございました!
ここまで就活や社会人の心構えでしたが、「留学したことない」「まず英語が不安」という方もいると思うので、私が実践した英語勉強法を別の記事でご紹介したいと思います!
みなさんの未来が輝かしいものでありますように!
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